字数を数えるだけなら、道具はもうたくさんあります。それでも作ったのは、数えたあとに残る迷いに、国語の先生として答えたかったからです。
数えたあとに、迷いが残る
国語の先生をしていると、字数のことをよく聞かれます。「句読点は字数に入りますか」「800字程度って、何字まで書いていいですか」。
ネットでも同じです。知恵袋には2011年に「400文字程度と書かれていたら、400文字を超えてもいいのでしょうか」という質問があり、2026年9月23日の時点で58万回以上読まれていました。2026年9月に検索したときは、候補に「800字の8割」「字数 オーバー 減点」のような言葉が並びました。
2026年9月に、文字数を数える13サイトを比べました。「あと○字」を示すサイトは2つありましたが、「800字程度」を選ぶだけで、その目安の幅に入っているかを判定するサイトは、私が確認した範囲では一つもありませんでした。「程度」という言葉をどう受け取るかは、別に確かめる必要がありました。
答えは一つではないから、確かめる先まで書く
字数の数え方や原稿用紙の書き方は、学校や先生、提出先によってちがうことがあります。だから、このサイトでは一つの正解を決めません。
- 字数の判定は、「以内なら8割以上」「程度なら前後1割」のような、よく言われる目安で示す
- 句読点や空白を数えるかどうかは、自分で切り替えられるようにする
- コラムでは、よく教わる書き方と、最後に先生や提出先へ確かめるところまで書く
コラムは、知恵袋で長く読まれている質問や、実際に聞かれることを手がかりに書いています。
AIの言い回しには、判定ではなく問いを
文章チェックでは、私がAIの下書きを直したときに気づいた言い回しや、作文の決まり文句に色がつきます。ただし、AIが書いたかどうかは判定しません。%も出しません。
代わりに出すのは、2つの問いです。
- 私ならこう言う? 正しいけれど、書いた人が話しかけていない言い方になっていないか
- ほんとにそうだった? 自分が見たことの代わりに、いかにもありそうな姿を書いていないか
この2つは、私が自分のnoteの下書きで確かめて見つけた問いです。AIに書いてもらった下書きと、公開した文章を並べてみると、私が直していたのは言い方と、実際に見ていたこととのずれでした(note「『AIっぽい文章』の正体を、国語教師が自分の下書きで確かめてみた」に書きました)。
AIを使うかどうかは、学校や課題の決まりに従ってください。そのうえで、書いたものを自分の言葉で選び直すときの手がかりにしてほしいと思っています。
文章は、外に送らない
このサイトに入れる文章には、作文や感想文、通知表の下書きもあるはずです。だから、入力した文章は使っている端末の中だけで処理し、外部には送りません。登録もいりません。
書いた人:藤井海(国語科教員)/2026年9月24日