AIチェッカーの数字だけで、だれが書いた文章かを決めることはできません。結果が高く出たら、まず学校や先生の決まりを確認してください。
判定ツールは、まちがえることがある
AIが書いた文章かどうかを見分けるツールは、いくつもあります。ただ、その結果は確かなものではありません。
- 文部科学省は、大学・高専あての周知(2023年7月13日)で、AIが作った文章かを判定するツールの結果を過信しないことが大事だとしています(文部科学省)。
- 英語の作文を対象にした研究では、英語を母語としない人の文章が、AIの文章だと誤って判定されやすいという結果が報告されています(Liangほか、2023年、論文)。語彙や言い回しの幅がせまい文章ほど、まちがえられやすいと説明されています。
判定ツールには、書いた人とは別の特徴を手がかりにして、誤った結果を出す場合があります。そのため、数字だけで判断しないことが大切です。
自分で書いたことを説明できるようにしておく
先生に説明するときに役立つのは、数字ではなく、書いた過程が残っていることです。
- 下書き・メモ・構成のメモを残しておく(手書きでもスマホの写真でもよい)
- 文書作成ソフトの変更の履歴や、書いた日時の記録を残しておく
- 参考にした本やサイトを控えておく
- 「なぜこの順番で書いたか」「いちばん言いたいことは何か」を、口で説明できるようにしておく
- AIを使った場合は、学校の決まりを確認し、使った道具・使った部分・使い方を記録しておく
判定の結果について先生から聞かれたら、これらを見せながら、どうやって書いたかを話してください。下書きや変更の履歴があれば、自分が書いた過程を説明する材料になります。
数字を下げるために文章をいじらない
判定の数字を下げるために、わざと言い回しを崩したり、ツールで書きかえたりするのはおすすめしません。文章が読みにくくなるうえ、書いた過程の説明とも合わなくなります。直すなら、「伝わるか」を基準に直してください。
自分の言葉に戻すための問い
AIに手伝ってもらった部分がある場合も、ない場合も、次の問いは文章を自分のものにするのに役立ちます。
- 「重要だ」「さまざまな」と書いたところは、具体的に何のこと?
- その考えに至った、自分の場面や経験を1つ書ける?
- 最後の一文は、自分がいちばん言いたいことになっている?
言い回しを見直す
「文章チェック」は、AIの文章によく出る言い回しや、作文の決まり文句に色をつけ、「自分の言葉に戻すなら?」という問いを出します。AIが書いたかどうかの判定はしません。%も出しません。
書いた人:藤井海(国語科教員)/2026年9月24日。この記事は、判定ツールの使い方についての一般的な考え方をまとめたものです。学校や大学の決まりがある場合は、そちらに従ってください。